人を魅了する政治家田中角栄『天才』
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大蔵大臣に就任した時、俺は役所の全員を集めて、ある意味での担架を切った。
「私が田中角栄だ。小学校高等科卒業である。諸君は日本中の秀才代表であり、財政金融の専門家ぞろいだ。私は素人だが、トゲの多い門松をたくさんくぐってきて、いささか仕事のコツを知っている。・・・・・・一緒に仕事をするには互いによく知り合うことが大切だ。われと思わん者は誰でも遠慮なく大臣室にきてほしい。何でも言ってくれ。上司の許可を得る必要はない。・・・・・・できることはやる。できないことはやらない。しかし、すべての責任はこの田中角栄が背負う。以上。」
大切なのはやっぱり人間関係。『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です』
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戦闘準備において、作戦そのものは役に立たないことを常に思い知らされたが作戦を立てる行為こそが重要だ。計画を立てる中で、業界の動向や自社の強み弱み、消費者の声などをしっかり把握することにより洞察と知恵をもって一企業として意思決定を行うことが出来る。コンサルが作った報告書を読むのと、自分たちで何週間もかけて分析し、結果を出した事から学ぶのでは雲泥の差がある。
測定可能な目標が本来の目標に置き換わると本来の目標が達成できなくなる
グーグルによる優れたマネージャーがもつ8つの習慣と、スティーブン・コヴィーの7つの習慣はほとんど重なる。優れたマネージャーであることと優れた人間であることは本質的に同じということになる。成功を収めるために欠かせないのは良い人間関係を築く能力だ。
職場から人間味をこれ以上なくしてはならない。人材のマネジメントが出来れば、あとはすべてうまくいったも同然。人材はビジネスの一部分ではない。人材なくしてビジネスは成り立たないから、ビジネスとはすなわち「人」なのだ。
新しい取り組みが組織に役立つかの判断軸。
1.社員同士の交流を改善する
組織の階層を問わず、風通しのよい率直なコミュニケーションが行われるようになるほど問題点や課題が早い段階で明らかになり、すみやかに解決される。
2.判断力を強化する。考えを広げる。
3.社員が生活を楽しめる環境をつくる。
会社が社員の生活向上を図るための取り組みは何であれ、顧客や地域社会や株主との関係改善にもつながるはず。
4.顧客の生活を豊かにする。
大事なのはお金をいただく価値のあるものを創り出すこと。私たちがお金を払うのは、かずかでも自分たちの生活をより良いものにしてくれると思うからだ。お金は成功の指標のひいとつにすぎない。お金は手段にしてよいが目的にしてはならない。お金が目的になってしまうと、価値を付加することが疎かになる。
困難と向き合い真実を伝える勇気『HARD THINGS』
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トップは真実と向き合う胆力が必要
トップは逃げたらいけない。困難に正面から向き合い乗り越えていく必要がある。分かりやすいやりやすい甘い魅惑に惑わされず、真の道を歩まないといけない。トップは会社の状況をありのままに話さないといけない。信頼なくしてコミュニケーションは成り立たない。トップが真実を語らない限り信頼は得られない。
胆力や勇気は鍛えられる
困難だが正しい決断をするたびに人は少しずつ勇気を得る。逆に安易な間違った決断をするたびに人は少しずつ臆病になっていく。これがCEOの決断なら、勇気ある企業と臆病な企業の差となる。最悪な状況でも少しの可能性を信じて最善の策を打つ。勝負どころでは組織を束ねて一つのことに集中する。
リーダーは人を惹きつける
リーダーシップというのはたとえ好奇心からにせよ、人を自分の後に続かせる能力だが、3つの属性に分かれる。ビジョンをいききと描写する(スティーブ・ジョブス属性)、正しい野心・無私の精神を持つ(ビル・キャンベル属性)、ビジョンを実現する(アンディ・グローブ属性)物事を長いスパンで考えるための『仕事に効く 教養としての「世界史」』
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世界史勉強中に読んだ一冊。宗教は貧者の(心の)阿片である、という文句が印象に残った。人生の出来事に一喜一憂するのではなく、長いスパンで物事を考えたくましく生きて欲しい、そんな著者の思いが伝わってくる一冊。