たいせつなものと母親
親友の母親が亡くなってしまった。
かけてやる言葉が見つからない。
そいつの気持ちを想像するだけで泣けてきそうだ。
悔しいだろうな・・・。
去年、その彼は僕にリリー・フランキーの『東京タワー』を薦めてくれた。
「親孝行って大事だね」とかつい最近話した気がする。
俺はその『東京タワー』を読んで、母親に対する見方が変わった。
最近、母親の老眼鏡をかけてる姿や、白髪染めしている姿がとても愛おしく感じる。
星の王子様は「たいせつなものは目では見れない」と言っているけど、
なんで「たいせつなもの」って目で見れないんだ?
多くの場合、人は失ってからその「たいせつさ」に気がつく。
なんでだ?なんでそんな風に人は作られてるんだ?
今回の件で少し分かった気がする。
人は失ってしまったものは、「心」で見るようになるからだ。