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仕事にも見放され、家庭も崩壊、人生どん底の父親カズが「もう死んでもかまない」と思ったところから話は始まります。一時的にだけど過去に戻る事が出来る。そんな奇妙な体験をしながら、カズは過去を見つめ直すことによって、少しずつ現実を受け入れていく。
「分かれ道はたくさんあるんです。でも、そのときにはなにも気がつかない。」
ホントにそうなんだよな。そのタイミングで小野伸二を入れたら残り10分で逆転されるなんて、その時は誰にも分からないって。試合が終わったときに「あ〜、あそこが分かれ道だったんだ」って気がつく。
サッカーの試合に限らず、人生ってそんなことのの繰り返しだと思う。
誰もが、その時は良かれと思って行動してる。でも、うまくいく時とそうでない時ってのはどうしても出てきてしまう。ここまでは、誰でも一緒のはず。
けど、例えその結果が絶望的なものであっても、それをありのままに受け入れられる人とそうでない人ってのは確かにいると思う。もう出てしまった結果は変えられない。それはそうなんだけど、それをどう受け取るのか。これがこの小説のテーマになってる気がする。
「変えられないもの」と「変えられるもの」。2つに分けられるとしたら「現実そのもの」は前者であり、「自分の考えや気持ち」は後者。
同じ状況でも「もう死んでしまおう」と思う人と、「まだ何とかなるさ」と思う人では、その先の未来は大分違ってくるはずです。
人生は分かれ道の繰り返し。そのことを考えれば、「結果自体」ももちろん大事ですが、それ以上に「結果をどう受け取るか」が重要になってくるんだなぁと、しみじみ思いました。
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