ソフトバンク「常識外」の成功法則
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ソフトバンク孫正義の直属の部下として働いていた著者が、孫正義という人物またはソフトバンクという会社について書いた一冊。
興味深かったのは数々の修羅場をくぐってきた孫正義の交渉力には、3つの原則があるという話だ。その3つの原則の最後が「大きなビジョンの参加者にする」というものであった。大きなビジョンに人は感動して動くというのである。Yahoo!BBにしても、vodafone買収にしても、多くの反対意見を押し倒して実行してしまう孫正義の意志の強さは間違いなく日本一だと思う。
そのように、孫正義はとても熱い人物であるが、その熱さがときには疎まれるときもあったようだ。そんな状況をソフトバンクではこのように言い表していたらしい。
「太陽に近づきすぎるな。太陽の熱でやけどする。遠ざかりすぎるな。熱が届かなくなり凍りつく。太陽からほどよい距離を保てば、地球のように生命が繁栄する。」
とりあえず、ソフトバンクには頑張ってもらいたい。レオスの藤野さんによると・・・
中国、インド、ベトナムなどはもちろん米国においても新しい会社がどんどん勃興している。日本は時価総額上位50社のうち、実質的にこの30年以内に設立された会社が2社しかない。それはヤフーとソフトバンクだ。どれも結局、孫さんの会社である。日本は30年間で時価総額50位のうち2社しか生まなかったのである。
日本は今後どうなってしまうんだろ。