理科系の作文技術

4121006240理科系の作文技術 (中公新書 (624))
木下 是雄
中央公論新社 1981-01

勉強になったところを抜粋。

仕事の文章にはそれぞれの役割があり、機能がある。仕様書は、こちらの注文を相手に具体的に、明確に示すことがその役割である。(p14)

初心の執筆者にとっては、自分の書こうとする文書の役割を確認することが第一の前提である。(p15)

いま書こうとする文章に与えられた特定の課題を十分に認識してかかる必要がある。つまり、相手(その文書を書かせようとしている人、および読者。この両者が同一人であることも多い)は何を書かせたいのか、知りたいのかをとことんまで調べ上げ、考えぬくのが先決問題である。(p16)

主題をはっきりきめたら、次に、自分は何を目標としてその文書を書くのか、そこで何を主張しようとするのかを熟考して、それを一つの文(目標規定文)にまとめて書いてみることを勧める。(p22)

読者の側にその文章を読もうとする強い動機がない場合には、導入部のでき次第で読者が読んでくれたり、くれなかったりする。・・・必要なのは、(a)読者が本論を読むべきか否かを迅速・的確に判断するための材料を示し、(b)また本論にかかる前に必要な予備知識を読者に提供することである。
目標規定文を第1文として序論を書き始めるのが一つの方法だ。(b)の内容としてふつうに要求されるのは、 (1)本論の主題となる問題は何か
(2)その問題をなぜ-どんな動機によって-取り上げたのか
(3)その問題がなぜ重要か
(4)問題の背景はどんなものか
(5)どういう手段によってその問題を攻めようとするのか。
(p35~p36)

「この研究は~という点で重要な意義をもっている」などと能書きをならべるのではなく、具体的な情報を提供して判断は読者にゆだねる態度が望ましい。(p36)

パラグラフには、そこで何について何を言おうとするのかを一口に、概論的に述べた文がふくまれるのが通例である。これをトピック・センテンスという。・・・パラグラフにふくまれるその他の文は、トピック・センテンスで要約して述べたことを具体的に、詳しく説明するもの(これを展開文という)か、あるいはそのパラグラフと他のパラグラフとのつながりを示すものでなければならない。(p62)

トピック・センテンスは、パラグラフの最初に書くのがたてまえである。・・・トピック・センテンスは各パラグラフのエッセンスを述べたものだから、それを並べ れば文章全体の要約にならなければならないのだ。(p64~p65)

読者に逆茂木の抵抗を感じさせないためには次のような心得が必要であろう。
(a)一つの文の中には二つ以上の長い前置修飾節は書き込まない。 (b)修飾節の中の言葉には修飾節をつけない。 (c)文または節は、なるだけ前とのつながりを浮き立たせてるような言葉で書きはじめる。(p81)

文章の流れが逆茂木型にならないようにするためには何よりも必要なのは、話の道筋(論理)に対する研ぎ澄まされた感覚である。・・・そういう感覚をみがくためには、他人の文章を読んでいるときでも、少しでも論理の流れに不自然なところがあったら「おかしいな、なぜか?」と考える習慣をつけるのがいい。(p88)

レポートや論文の書き方は奥が深い。早く身に着つけておきたいスキル。

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    • 「無知による機会損失は計り知れない。」

      機会損失とは、仮にある行動を取っていたら生まれたであろう利益を享受できない損失のことを言う。

      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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