すごい会議
![]() | すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる! 大橋 禅太郎 大和書房 2005-05-18 |
著者はシリコンバレーでマーケティング会社Gazooba(ガズーバ)を創業し、VCから10億円以上の投資を集め、2001年同社売却した人物。本書は、著者が「すごい会議」ハワード・ゴールドマンと出会い、ブレークスルーを体験した当時の会議運営ノウハウを一冊のものにまとめたもの。
こういった類の本は今まで読んだことがなかったので目からウロコだった。おおまかに言えば、「会議の運営を変えることによって、組織を前向きに良い方向にもって行く」ことについて書かれた本だ。
【すごい会議の手順】一見無茶に見える目標を立てて、それに向かって一生懸命前に進んでいるロマンチックなチームって本当に素敵だと思う。自分もこういったチームを作ることができるようマネジメント力をUPさせないといけない。
手順1:自分自身のうまくいっていることを紙に3つ以上書く
手順2:会議の参加者に「うまくいっていること」を3つ以上書いてもらい、それを発表してから会議を始める ~「イケル」感じのムードを作る~
手順3:「X年Y月Z日までに○○(測定可能なこと)を達成することによって○○(精神的意味合い)となる」という文章を5秒で書く ~まずは自分の経営の意思をつくる~
手順4:この会議で得たい成果を紙に書いて発表してもらう ~会議に出るのは呼ばれたから?~
手順5:望む成果を得るために、マネージすべきことをリストアップし、誰を呼べば一番うまくいくかのリストをつくり、参加者への期待を明確にして招待する ~ドリームチームをつくる~
手順6:達成の障害となっている問題や懸念を書き出し、それらを「どのようにすれば○○」のかたちに書き換える ~「どのようにすれば」のかたちに置き換えてみよう~
手順7:「言えない問題はなにか」を書いてから、「どのようにすれば○○」のかたちに書き換える ~タブーを破れ~
手順8:「あなた自身のひどい真実はなにか」の答えを書いて発表してもらう ~実はキャラクター~ 手順9:「戦略的フォーカス」を参加メンバー全員で創り、合意し、約束する ~いまのやり方でできる目標は、目標と呼ばない~
手順10:戦略的フォーカスにニックネームを付ける。それを達成するのに、必要不可欠な担当分野を6程度決める。グループで行う場合は、全員が別々にこれを書き込み、その後に、全員で一つの図にまとめる どんな担当分野が必要かを全員が考えることで、単なる現行の担当分野以外で、どんなことが必要かが見えてくる。 それができたら、戦略的フォーカスを達成するのに、一番効果的な担当者を決める ~期待を合意する~
手順11:コミットメント・リストに各担当者のコミットメントを記入する。コミットメントの進捗を最低1週間に一度チェックするしくみを合意しておく ~コミットメント・リストをつくる~
手順12:「いまから1ヶ月以内に、自分の起こす一番大きな、インパクトはなにか?」を各自が書いて発表する ~人はチャレンジされたがっている
以下、文面が心に残った。
環境がめまぐるしく変わり、過去のデータがあてにならなくなってくるとチームに求められるのは「曖昧さの中で前進する能力」です。確実に言えるのは、この能力が強いチームは新たな環境で成果を上げる傾向が高いのです。