組織の密度と熱量

B009W5IZYMHarvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2012年 12月号 [雑誌]
ダイヤモンド社 2012-11-09

スピードを左右する「組織密度」

人と人との関係性の密度を「組織密度」という。組織密度の高い組織は一体感があり、社内の情報共有もスムーズである。ツールだけに頼っていると、人との関係は希薄化する。顧客の潜在的なニーズを掘り起こし、仮説を立て、提案につなげるといった複雑な仕事には、顔を突き合わせ、知恵を持ち寄り、時には意見を激しく戦わせるといったことが不可欠である。新しいものの創造にはきれいごとのなかからは生まれない。

組織密度の高い会社としては、衣料品チェーンのしまむらが挙げられる。グループで1,700店舗以上を有し、社員は約1.7万人はほとんどパート社員。新年会と1泊2日の社員旅行を毎年開いており、その参加率は98%。こうした機会に人ととの繋がり、連帯感が生まれる。

組織密度は、効率重視・経費削減の名の下に失われてしまった。しかし、いまこの時代の好業績企業は、こうした取組みの大切さを理解している。

動力源となる「組織熱量」

どんなに組織密度が高くても、エネルギーが正しいベクトルで湧き出なければ、単なる仲良しクラブで終わってしまう。熱量を高める動力源となるのが、経営トップが語るビジョンである。

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    • 「無知による機会損失は計り知れない。」

      機会損失とは、仮にある行動を取っていたら生まれたであろう利益を享受できない損失のことを言う。

      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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