機関投資家の買っている銘柄を見つけ投資する方法『ミネルヴィニの成長株投資法』
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久しぶりに投資関連本を読んだ。正解。投資関連の本は沢山読んできたつもりだが、その中でもとても良い部類に入る本。おススメ。
本書は、株価が何倍にもなるような銘柄は、どういった人たちがどういったタイミングで売買を行い、どのようなチャートを描いて上がっていくのかというのを分析した本。特に興味深いのが機関投資家の買いが入っている銘柄を当て、トレンドフォローするという発想。
以下、気に入った文言を抜粋
選ぶ銘柄は、機関投資家の買いに支えられているという根拠があるものだけに制限するべきだ。最初に買おうとする必要はない。勢いが増していて、失敗するリスクあ比較的少さいころを探すべきだ。
VCPパターンが形成されている間、ボラティリティの低下は通常、2回から6回起こる。最初の押しが25%とすると、その後少し上昇して、再び15%下げる。買い手が戻ってきてある程度あがり、最後に8%押すという具合だ。ボラティリティは、売り手が利食いを急ぐときに最も大きくなる。売り手が減るにつれて押し幅は小さくなりボラティリティは低下する。
オーバーヘッドサプライ―損益分岐点近くで手じまいする投資家。運悪く直近の高値で拾ってしまい含み損を抱えた投資家と、運良く直近の安値で買えて利益をものにしたい投資家の両方が直近の高値付近で売り急ぐ。これらの売りによって、ベースの右側で押しが生じる。その銘柄が本当に機関投資家によって買い集められているのであれば、それらの売り供給は大口の買い手によって吸収されていくので、ベースの左から右にかけて押し幅が浅くなる。その銘柄がVCPパターンを取り、ボラティリティが徐々に低下していくときには、その銘柄の保有者が整然と入れ替わっている。
短期間に乱降下をすると、弱い保有者が取り除かれるだけの十分な時間がない。弱い投資家が常に残っていることになる。強い投資家が弱い投資家を吸収するまでには時間がかかる。
買い集めの兆候は株価の突然高に現れる。突然高はたいてい、ベース内やベースの右側での調整で、安値を付けたあとに起きる。そのとに出来高も急増すれば、その値動きは信頼できる。圧倒的な出来高を伴う急騰は機関投資家の買いを示すことが多い。振るい落としの後に大きな出来高を伴ってもとの水準まで戻れば良い兆候だ。
良いトレードは、自分の考えに従う信念と、間違ったときにそれを認める柔軟性との間に絶妙のバランスがある。リスク管理こそが投資の成功に至る鍵。損失は10%までに抑える!
本書で学んだこと。①チャートの上げ下げ、出来高の増減から強い投資家、弱い投資家がどういう投資行動を行っているか考える。②損切りラインは10%で設定する。③10回中6回勝つトレードを心がける。