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サバイバルとしての金融[岩崎 日出俊 ]

4396110081サバイバルとしての金融―株価とは何か・企業買収は悪いことか
岩崎 日出俊


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この本は、米国でMBAを取得し外資系の証券会社で活躍した著者が、資本主義とは何か、市場とは何か、株式会社とは何か、企業価値とは何か、といった金融の本質を分かりやすく説明しつつ、著者の金融に対する考えを書いたものです。

特に、企業買収やM&Aの実態、会社は結局誰のものかなど、明確な答えを出して説明してくれたとこは、とても興味深かったです。

著者は市場の「見えざる手」によって、経済が効率的にそして効果的に成長することが出来る。そのためには、市場が可能な限り開かれている必要があると論じています。そして、過去15年間でアメリカの株価が4倍になり、日本の株価が1/3倍と12倍の差が出来てしまったことを受けて、

賢者による調整機能は一時的には市場よりうまく機能することもあるかもしれません。しかし、長い目で見れば結局は市場の自立機能の方が人為的な調整機能を上回ることを意味するのでしょうか。

と示唆しています。

一貫した観点で、日本の持ち株会社制度が企業価値を低下させている(コングロマリット・ディスカウント)ことや、M&Aが不良な企業を淘汰し市場の効率化を助け、資源の最適化に寄与していることなどを述べています。

また、経営者は株主に雇われている身であり企業価値の極大化を目指す経営をしなければならないと説いています。そして、日本の経営者が「ステークホルダーうんちゃら…」と言うのは、企業の価値を高めることが出来ない言い訳であるとしています。

企業の価値を高めるには、社員のことも顧客のこともきちんと考える必要があるのは当たり前の話です。経営者が企業価値の極大化を目指すことが、社員と顧客と株主全ての利益につながるはずですからね。

著者は、アメリカ流資本主義を全面擁護しているのではなく、日本のそれに対する根強い「拝金主義だ」とか「精神が荒廃する」といった懐疑論は間違いであるといったことを強調しています。そして、学問や常識が最終的に勝利することになると言っていました。

以下、参考になった点。

税効果の理由から、最適資本構成まで負債を高めることが企業価値を極大化させる。

株式市場では1つの事業を行う会社(ピュアプレイ)が好まれる。

マーケットが効率的であることで、資金が効率的に使われる。市場が歪んでいれば「ヒト」「モノ」「カネ」が効率的に配分されなくなり経済成長に障害が出る。



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      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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