オニールの相場師養成講座

オニールの相場師養成講座―成功投資家を最も多く生んできた方法オニールの相場師養成講座―成功投資家を最も多く生んできた方法
ウィリアム・J. オニール William J. O’Neil 古河 みつる


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ウィリアム・J・オニールは、「市場に逆らわず、市場に沿って行動せよ」という信念のもとに投資を行うことが重要であると説いています。そして、素晴らしい企業を見つけることが出来ても、買いと売りのタイミングが適切でなければ大きな利益を出すことは出来ないと言っています。

オニールの考えは、もっともだと思いました。一番、説得力があったのが、「歴史が証明しているようにバブルなんてものは、優秀なアナリストやエコノミストが何人もいても察知出来るものではない。需要と供給の法則が支配する市場に逆らわないことが、強烈なベア相場での損失を避ける唯一の方法だ。」という話です。

そして、自分が常に正しいと思わないことが大切であり、損切りの重要さを強調していました。

また、「ランダムウォーク理論や市場効率仮説は、市場の本質を知らない一部の大学教授の机上の理論に過ぎない」としている点からも、オニールが人の考えや理論ではなく市場でタイムリーに起こっている生の情報を重要視していることがうかがえます。

オニールと聞くと、テクニカルやチャート信者のような感じを受けられる方がいるかと思いますが、それは違います。オニールの投資先は強固なファンダメンタルズが絶対条件であるからです。オニールの銘柄選択は「CANSLIM法」と呼ばれ、主に年間の利益成長率、産業グループに占める位置、革新的なサービスや新商品、機関投資家の保有の有無などに着目し、厳しい条件をクリアした企業に投資するというものです。

ようは成長株投資なんですが、成長株投資につきもののリスクに関しては詳しく説明されていなく、その点は不親切かなと思いました。ただ、先ほどにも書いたようにオニールは損切りすることを前提に投資しているのでそういったリスクを回避出来ると考えているんでしょう。

また、オニールは全ての銘柄で成功しようなんて考えていません。「利益と損失を3対1に想定するやり方」という章に書いてありましたが、3回に1回は損切りによる損失を被ってよいと考えているようです。オニールはこの考え方と「市場には逆らわない」という信念で、ITバブルの崩壊など数々の修羅場をくぐって、素晴らしいパフォーマンスを出しているということです。

オニールの考えは、自分にとって新鮮でとても勉強になりました。「損切り」の重要さも身にしみました。誰が何と言おうと「損切り」は大切な手段ですね。本書で、売買のタイミングについて少しイメージが沸いてきたのでその辺をもう少し深めていこうと思います。


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    • 「無知による機会損失は計り知れない。」

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      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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