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「みんなの意見」は案外正しい

「みんなの意見」は案外正しい「みんなの意見」は案外正しい
ジェームズ・スロウィッキー


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素晴らしい本でした。最近読んだ本の中ではNo.1です。

本書の主張は以下の通りです。

意見の多様性・独立性・分散性が保持され、その意見を集約するシステムが揃っている場合、「集団の叡智(ピンからキリまで様々なレベルの能力、情報を持った個人を寄せ集めただけの集団が導き出した答え)」が、どんなに優秀な能力と専門的な知識と多くの情報を持った個人よりも真実に近い答えを出すことが多い。

本書では、その例として数々の実例や実験例が挙げられています。具体的には、ゴールトンの集団市場コンテスト、蜂の八の字ダンス、渋滞が起こる原理といった身近な例から、チャレンジャー号のエピソード、アイオワ大学の実験マーケット、米国防省の政策分析市場、コロンビア号の惨事など驚愕の事実まで取り上げられています。

ほんとに素晴らしい本で、この本に書かれていることは、これからの社会構造や企業体制(に限らず組織というもの全て)を考える上で物凄く大きな影響を及ぼすことになると思います。

この本は『狂気とバブルーなぜ人は集団になると愚行に走るのか』(著者:チャールズ・マッケイ)へのオマージュとして書かれています。人は集団になると馬鹿になると考えるマッケイらは「集団が賢明なんてとんでもない。無知な個人が集まった末にできる集団の知恵は信じられない」という主張をしてきました。そういった主張に真っ向から挑戦するのが本書です。

「集団の叡智」がどんなに優秀な個人の知恵よりも多くの場合に正しい、これは画期的な考え方です。なぜなら、それまで最良だと考えられていた、少数精鋭の政策決定構造や、トップダウン式の企業体制などに問題が掲げられたことになるからです。その流れで本書では、歴史に名を残すような名CEOが継続的にどの局面においても常に正しい判断をしてはいないということをうたっています。そういったことを、フォードの失敗やコロンビア号の惨事などからも導き出しているので説得力がありました。

それらのことを踏まえて本書では、意見の多様性・独立性を保つ仕組みが大切であるということを主張しています。

次のくだりがとても印象に残りました。

本当に優秀なCEOは自身の知識や意思決定能力の限界に気づいている。

このことは日本を代表する名経営者、松下幸之助や稲盛和夫や孫正義の「謙虚な姿勢」にも通じるものを感じて、とても興味深かったです。

みんなの意見から得られる「集団の叡智」がこれからの社会をより良いものにしてくれるんではないでしょうか。そういった意味で本書は、私達の社会の進むべき方向性を示してくれていると思います。全ての人におススメの本です。一回読んだら世界観変わること間違いなしw

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へ~、面白そうだね。
今度読んでみる。

>ばしこ

かなり面白かったよん。ネット上での読んでる人の評価も軒並み高いし、おススメ!いろいろ考えさせられました。
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    • 「無知による機会損失は計り知れない。」

      機会損失とは、仮にある行動を取っていたら生まれたであろう利益を享受できない損失のことを言う。

      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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