スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

稲盛和夫の実学

稲盛和夫の実学―経営と会計稲盛和夫の実学―経営と会計
稲盛 和夫


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

京セラの創設者、稲盛和夫氏の著書です。彼の経営理念を会計学の観点から説明してくれています。「実学」というだけあって、かなり実践的な内容。

彼の経営理念は「透明性・完璧主義」という言葉で表せると思います。そのことが京セラの特徴である「一対一対応の原則」や「アメーバ経営」に顕著に現れています。

一対一対応の原則とは、金と物の動きを常に一対一に対応させるというもの。そのためにはどんな場合にも伝票がなければ物が動かせないシステムを作る。それにより、会計帳簿と現金の一致も実現し、経営の透明性を確保する。

アメーバ経営とは、ミクロな分野で最適な経営を目指すことが、マクロ(企業全体)として最も良い経営となるという考えのもとに生み出されたもの。京セラでは企業全体を細かい部門に分割し、それに独立した採算を持たせているらしい。

本書を読んでいると稲盛さんはホントに誠実な人なんだなってのが伝わってきます。そのことを象徴的に表している稲盛さんの行動があります。バブルのときに、流行に乗って京セラが不動産を抱えなかったことについて稲盛さんは以下のように言っています。

投機というのは、「ゼロサムゲーム」と言われるように、基本的に誰かがほか者の犠牲の上に利益を得ることである。だから、もし投機的な利益を得たとしても、それは世の中に対して新たな価値を創り出したことにはならない。

(これについてはいろいろ考える節がありますが、今回はパスしときます。)

以下の文はごもっともだと思いました。

企業の使命は、自由で創意に富んだ活動によって新たな価値を生み出し、人類社会の進歩発展に貢献することである。

その「使命」を果たせないような企業ってのは存在する意義がないのかもしれません。

稲盛さんはライブドア事件発覚より以前に雑誌のインタビューで、堀江さんに関してこう言っています。

「個人の私利私欲だけでは、企業は絶対にうまくいかない。堀江さんはその意味において壮大な社会的実験をなされている」

ホントにその通りになってしまいましたね。恐ろしい。

一見、経営者の倫理観や道徳心ってのは、冷徹で厳しい競争社会や市場主義とは一切関係ないもので、むしろ企業の成長の足かせにさえなるんではないかと考えていたのですが、実際はそうでもないのかもしれない。

企業の存続にとって経営者の「心」はホントに重大なんですね。痛感しました。就職するにも投資(長期の場合)するにもきちんとそこら辺は考えなといけない。でも、経営者の「心」って有価証券報告書にも決算書にも数値として載っていないのが難しいところですね。

「たいせつなものは目では見れない」ってのは経営においても本質を突いた言葉だなと思いました。

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバックさせていただきます。

 はじめまして。
私も、今週、この本を読み始め、あっという間に2晩くらいで読んでしまいました。
おもしろい!!
そして、何より、一人経理の私は、稲盛和夫さんに喝!を入れられた気分でした。

 私が興味深かったのは、会計を知らない著者が、経理担当者に納得がいくまで聞いたというくだりでした。
そうですよね、分からない経営者には、分かるまで根気よく説かなければいけません。
本当に、真摯に経理の仕事に励もうと思わされた一冊となりました。

>ぴくるすさん

はじめまして。TBはどうぞどうぞ。
稲盛さんは僕も大好きな経営者の1人です。

>会計を知らない著者が、経理担当者に納得がいくまで聞いたというくだり

稲盛さんの仕事への情熱が垣間見えたシーンんですよね。僕も心打たれました♪
カテゴリー
未分類 (196)
  • 読書 (436)
  • 投資 (27)
  • 写真 (132)
  • TED (7)
  • プロフィール

    masato

    • Author:masato
    • 「無知による機会損失は計り知れない。」

      機会損失とは、仮にある行動を取っていたら生まれたであろう利益を享受できない損失のことを言う。

      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
    最近の記事
    月別アーカイブ
    ブログ内検索
    RSSフィード
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。