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エターナル・サンシャイン

エターナル・サンシャイン

監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ジム・キャリー
   ケイト・ウィンスレット
   イライジャ・ウッド
   






 ストーリー
恋人同士だったジョエルとクレメンタインは、バレンタインの直前に別れてしまう。そんなある日、ジョエルのもとに不思議な手紙が届く。「クレメンタインはあなたの記憶をすべて消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないように-」。自分は仲直りしようと思っていたのに、さっさと記憶を消去してしまった彼女にショックを受けるジョエル。彼はその手紙を送り付けてきた、ラクーナ医院の門を叩く。自分も彼女との記憶を消去するために…。

 感想と考察
心に残る一本になった映画です。思わず2度見てしまった映画は『スイミング・プール』ぶりです。愛とか運命とかそんなちんけな言葉で語れるような単なるラブストーリーではありません。いたるところに散りばめれたニーチェやアレグザンダー・ポープの言葉に象徴されるようこの映画の醍醐味は""哲学"の面白さだと思います。なので、そっち方面の映画が好きな人にはおススメ!

「忘却はよりよき前進を生む」(ニーチェ)

この映画の設定で、人は自分の思い通りに"記憶を消せる"ことが出来ます。なので、それを使ってクレメンタインもメアリーもジョエルも自分を苦しめている記憶を安易に消してしまいます。つまり、ニーチェの言葉のように「記憶を消すことが前進を生む」と考えて過去を消してしまったのです。

しかし、その時点で三人は重大な過ちを犯していたのです。物語が進むにつれて、やがて、三人は気がつきます。過去を捨てることによっては何も生まれないと。過ちは消せばいいってものじゃない。私もホントにその通りだと思いました。それを踏まえて、意味深なこの言葉です。

「幸せは無垢な心に宿る。忘却は許すこと。太陽の光に導かれ、陰りなき祈りは運命を動かす」(アレグザンダー・ポープ)

この言葉は映画の根幹になっている言葉です。注目して欲しいのは、ポープは「忘却」を「許すこと」だと言っている点です。当初、三人はニーチェが言う「忘却」の意味を「記憶を消すこと」だと認識していたんだと思います。しかし、ニーチェが言う「忘却」の本当の意味はポープと同じであって、「忘却=記憶を消すこと」ではなくて、「忘却=許すこと」なんだと思います。つまり、ニーチェは「許すことが前進を生む」ってことを言いたかったんです。映画の後半でジョエルとクレメンタインはこのことに気がついていきます。

そして、ポープの言葉通りに、運命はあたかも太陽の光に導かれるように動き出します。映画の終盤で博士の奥さんが、また浮気に走った博士に向かって「やっぱりね」と言ったのはとても印象的でした。「記憶を消しても結局は同じ結果になるんだよ」ってことをこの一言で表現しています。メアリーもジョエルもクレメンタインも運命に導かれるように、同じ人を記憶を消す前と同じように愛してしまうんです。

最後のクライマックスのシーンで、ジョエルとクレメンタインが過去の過ちを振り返る部分があります。ここも印象的でした。結論から述べると、2人はまた結ばれます。そりゃあそうですよね。本当に大切なものに気がついた時点で、ジョエルとクレメンタインは、過ちを犯したときとは別の人間になっているんですから。

そのことを象徴するかのようなエンディングの歌詞も良かったです。

気持ちを変えて振り返ってごらん
気持ちが変われば世界も変わるから

以上つらつらと書いてきましたが、ホントにいい映画でした。興味をそそられた方は、映画を実際に見てくださいw

最後にアレグザンダー・ポープの名言があったので載せておきます。

「間違っていましたと認めるのを恥じる必要はない。それは言い換えれば、今日は昨日より賢くなったということなのだから。」

 満足度97
 おススメ度:★★★★★

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「エターナル・サンシャイン」

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こんにちは。
私もこの作品が好きです。昨年観た中では間違いなく一番にあげるかな。

内容を述べてしまうので今から観ようとしている人には申し訳ありませんが、
クレメンタインとの記憶だけを消し去る施術中のジョエルの脳内の映像が、現在から過去に向かって記憶が甦っていくのだが、この順番が重要だったと思います。
恋人との別れから、出会いの新鮮さへと逆行する時間によって、彼は愛を再認識してしまう。その中で必死に記憶除去を阻止しようとするジョエルの姿は、切なく胸に迫ってきました。

私もmasatoさんと同様、2度見返してしまいましたよ!

>higeさん

higeさん初めまして。

>彼は愛を再認識してしまう
そうですね。ここが大事なポイントですよね。ただ、愛を再認識して、再度2人が恋に落ちても、メアリーのあの告発がなかったら二人はまた同じ過ちを犯していたんだと思います。

私の勝手な妄想ですが、映画の後、ラクーナ医院はなくなったと思います。記憶をなくすことでは前進は生まれないってことを関係者が身をもって体験したから。

なにはともあれ、めちゃくちゃいい映画でしたね。でも、「1回見ただけじゃあホントに楽しめない」そんな映画ですねw


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