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道具としてのファイナンス

道具としてのファイナンス道具としてのファイナンス
石野 雄一


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この本は「本書ではファイナンスの考え方を理解してもらう。そのために難しい計算はEXCELで・・・」という主旨で書かれています。ですので、ファイナンスといえば難しい計算式が盛りだくさんというイメージの方でも、実際に仕事で使えるファイナンスの知識を体系的に学べる本で良書でした。

本書には、企業価値に始まりデリバティブの理論まで多くのことが解説されていますが、その根源にあるのは「価格と価値は違う」という考えです。それについて、以下のようなくだりがありました。

金融機関は、風俗業界と同じような商売のやり方をしていると思っておけば、おおむね正しいイメージでつきあうことができる。

うまいこと言うなと思いました。どちらも「価格の不透明性を利用したぼったくり商売だ」ということを言っているのです。ファイナンスの知識は、そういった意味においても生きる上で不可欠な知識なんだなぁと再認識しました。

多くの参考になった話がありますが、今回は「税金や取引コストなどがない完全資本市場では、資本構成は企業価値に影響を与えない」というMM理論(詳しくはここ参照)の話を取り上げてみます。これによると、配当政策なども企業価値に影響を与えないということになるのですが、実際の資本市場ではそうはいかないよという話です。

それは「配当政策が経営者の業績への自信を反映するために、配当政策を変更すること自体が企業の業績予想を伝えるという効果がある」という考えに基づくもので、これを配当政策のシグナリング効果と言うそうです。(これは、優良なIRが結果的に資本コストを低下させるのと同じ原理でしょうね。)

今まで学んできたことと重複することは多かったですが、ファイナンスを基礎から学ぶのにうってつけの本だと思いました。

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