欲望と幻想の市場

欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア
エドウィン ルフェーブル Edwin Lef`evre 林 康史


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アメリカで伝説の投機家となったジョシー・リバモアを描いた小説です。本書には相場に関わる珠玉のメッセージが数多く書かれています。

特に、後半の「相場操縦」の話や「インサイダー」の話はとても勉強になりました。こういったウォール街の裏側の話やマーケットの本質をここまで分かりやすく書いた本はそうないと思います。ラリー・ウィリアムズを初め多くの有名投資家がリバモアの著書を薦めている理由が分かりました。

マーケットで勝ち残るのは少数派である。とはよく言われますが、その訳はよく分かっていませんでした。しかし、本書を読むと納得します。

大口で取引している人ってのは株をよりよい価格で手に入れ、持ち株をよりよい価格で売るためにあらゆる手段を考えています。そのために都合のよい情報を流す。その情報を鵜呑みにするのは少口で取引する一般投資家であり、必然的に一般大衆が犠牲にされるのです。

そういった大多数の人が損をする実情を嘆いてリバモアは以下のように言っています。

通常、相場操縦者は(その銘柄の)上昇の要因を分析して説明してくれるけど、もちろん売り抜けやすいように計算ずくだ。もし上昇を予測している匿名の記事、つまり、人々の買を扇動するような記事の掲載がすべて禁止されれば、相場で損をする一般大衆の数はかなり減少すると俺は確信する。

インターネットの普及により、大口の投資家と一般投資家における情報の格差というのは埋まりつつあるようですが、上記のようなマーケットの本質に関わる部分というのは今も昔も変わっていないようです。

80年以上も前に「ウォール街では目新しいことは一つもない」「相場ほど歴史を繰り返すものはない」と言われていることが印象に残りました。

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      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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