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海辺のカフカ

海辺のカフカ (下)海辺のカフカ (下)
村上 春樹


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心に闇を持った15才の少年カフカと、若くして記憶を失くしたという老人ナカタさんの物語。

並列して進行する二つの物語は、それが実際に交わっていなくとも互いに互いの空白を補完しあっている。それは、もともとは一つの物語だったものが何らかの理由で真っ二つに切り裂かれてしまったかのような気さえ感じさせる。

そんな二つの物語は、結局何が言いたかったんだろうか?考えてはみたものの答えは出てきそうにない。(そもそも、答えなんかないのだと思う)

ただ、僕が本書を読んで思ったことで一つだけ言えるとしたら、「想像力」ってのは人が生きていく上で物凄く大切なものなんだってこと。

よくよく考えてみれば、相手を思いやる気持ち、優しさ・・・etc、それらはすべて想像力の問題だ。もし、みんなに十分な想像力があれば、ケンカだって犯罪だって減るのかもしれない。(個人的な過ちも大分減ったに違いない。ホントに俺って想像力がない(x_x;)・・・シュン)

村上春樹がこの小説の中で次のように言っているのが印象に残った。

「すべては想像力の問題なのだ。僕らの責任は想像力の中から始まる。 (中略) 逆に言えば、想像力のないところには責任は生じないのかもしれない。」

この小説を読むにしても、本書の内容がどうのこうのということよりも、読んだ人が何を想像し、どう考えるかが大事なんだと思う。(この作品には、そういったことに事欠かさぬよう想像力を掻き立ててくれるような材料が豊富に用意されている。)

『海辺のカフカ』は、それだけで完結しているのではなく、読者の想像力があってはじめて完成するのだと思う。この点にとても魅力を感じた。

それは村上春樹の言葉を借りれば「ある種の不完全さを持った作品は、不完全であるが故に人間の心を強く引きつける。」ということなのだろう。

何となく分かった気がする。けど、この作品を理解するにはまだまだ想像力が足りないみたいだ・・・ort。

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非公開コメント

今ちょうど俺も村上春樹読んでるからなんとなく。カフカ去年読んで謎だけが残った作品。解説できる正人を尊敬。次はテレビピープル読んでみて!!

何か心に残るものがあれば良いのだと思いますよ~。
村上本は自分の中にうまく落ちるか、落ちないか、だけのような気がします。
村上分析本とかもやたらに出ているけど、分析すること自体がナンセンスだと思います。
ホントに、人の心を思いやるのは想像力が無くては出来ないことですよね。でも、その当たり前の想像力が無い人が多くて参ります。

>はらだ

ひさしぶり♪
『TVピープル』って短編集か。今度読んでみるわ~。でも先に『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を読んでからだな。

>まにゃさん

>うまく落ちるか、落ちないか
確かにそうですね。読みながら、その「落とすポイント」を探すってのが面白い。あと、村上作品って、他人の書評とかを読むのも面白いですね。「へ~、こんな風に考える人もいるんだぁ」って新鮮な気持ちになれます。

>その当たり前の想像力が無い人が多くて参ります。
間違いなく、俺もその中の一人だと思います…ort。(たぶん、変な環境で育ってきたからかな。)どうにかしないと。

そんなことないでしょう?<その中の1人

思いやりは想像力、ってことすらに気がついてない人がいるんですよ。
masatoさんはバッチリ気がついてるじゃないですか、大丈夫(^^)

世界の終わり~いいらしいよ。
俺もクロニクル終わったら読むわ。

TVピープル終わったら是非解説頼む・・・。人よりいくぶん小さいから。

>はらどーん

やっぱり「世界の終わり~」が村上作品の中でも最高傑作の呼び名が高いね。(ネット上では)楽しみ♪

そうそう、原田からセール代官山巡りの誘いが来るのを日々待ってるんだけどw



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