こころ

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夏目 漱石


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夏目漱石の名作。お札にまでなった人の文学がどんなものなのか気になったので読んでみました。

人と関わるのを極力避けてまるで死んだように生きる「先生」にはどこか暗い影が感じられると「私」は思う。どうやら、その暗い影には先生の過去が色濃く映し出されているという。ラストで明かされる先生の過去と、心の葛藤を描いた作品。

話の大部分が重苦しい内容だし最後もバッドエンドなのに、読み終わった何かこみ上げて来るものがありました。いやーすごい。特に親友「K」の告白から「K」の自殺にいたるまでの先生の心の描写には圧倒されます。

印象に残ったのは、常に自分を戒めてきた「先生」が、「つかの間の自由を得た。それを利用できる時に利用しなければばらない」と語ったところです。

ふと、自由ってのは不自由の上に成り立つものなんだろうなと思った。不自由を経験(認識)していないと自由を感じることは出来ないってことです。

本書を読んで、「こころ」すなわち「人間の胸の中に装置された複雑な機械」に夏目漱石が何を見たのか?少し垣間見えた気がしました。さすがにお札になる人ってのはスゴイ人なんですね。妙に納得出来ました。

今まで実用書ばっかりで、あんまり小説ってものを読んだ事なかったけど、小説って面白いですね。この際だから、新潮文庫の夏の100冊を少し読んでみようかな。

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