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金融史がわかれば世界がわかる

4480062165金融史がわかれば世界がわかる―「金融力」とは何か
倉都 康行
筑摩書房 2005-01

by G-Tools

金融史を振り返りながら、金融がどのように歴史に影響を及ぼしてきたかを説いた一冊。複雑な金融史を初心者にも分かりやすく解説してくれる良書でした。(以下、本書を要約)

本書のいう金融力とは、GDPなどで表される経済力とは違ってお金の流れの機能を評価するインフラを指す。

18世紀~19世紀の欧州を中心とする貿易時代には、決済通貨としてはじめてポンドが最強の金融力を誇った。しかし、二度にわたる世界大戦を契機に英国経済が衰退し、米国が世界の工場として台等すると今度はドルがポンドから金融力の覇権を引き継ぐことになる。その機能もポンドと同様に貿易決済を受け持つことになるが、それだけでなくドルは資本取引の力も要求されるようになる。

また変動相場制への移行にともなって、価格変動リスクに直面した金融市場はオプション・デリバティブ・証券化といった新たな金融技術を開発していく。現代金融の安定性は、こういった金融技術が支えるリスク管理によってもたらされることになる。

近年は統一通貨であるユーロが資本取引の額、金融技術においてもドルと並ぶ地位に並びつつある。国際金融はドルとユーロが並存する体制へと移行しつつあるが、そのなかでアジアの姿は見えにくいと著者は言う。

金兌換・固定相場制・変動相場制・基軸通貨といった金融の基礎知識も分からずに読み始めたのですが、なんとか読み終えることが出来ました。とても勉強になりました。

著者も言っていましたが、日本の金融の未来は明るくない。正直、中国・BRICsの影に隠れてしまうんじゃないかと少し不安になりました。金融力は、その国の資本市場にも大きな影響を持つので投資なんかをしている人は読んでみると面白いと思います。

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