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ムハマド・ユヌス自伝

ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家
ムハマド ユヌス アラン ジョリ Muhammad Yunus


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2006年のノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス氏の自伝。

ユヌス氏は、貧困層向けに小額の無担保融資(マイクロクレジット)を世界で初めて行った銀行=グラミン銀行の創設者です。

このマイクロクレジットの支援を受けて、今まで数多くの貧困者が貧困の輪から抜け出すことに成功しています。またヌハス氏の手によってバングラディッシュではじまったマイクロクレジットの働きは今では世界的規模で行われるようになっているようです。

そのマイクロクレジットの仕組みとは簡単に示すとこのようになっています。

・小額のお金を貧しい人に無担保で貸し付ける。
・借り手は自己雇用を通じてビジネスをする。
・稼いだお金の中から少しずつローンを返済してもらう。


「信用のない人に無担保で貸し付ける」というパッと見ただけではあまりにも無謀な計画に見えるが、グラミンの融資は返済率約98%を誇っている。高返済率の秘訣は「貸し手間でグループを作り連帯責任を負ってもらう」というもの。これによって、グループ内で協力しあってローンを返済する仕組みが出来ている。また、あの手この手を使ってグラミンの社員は借り手を支援する。あらゆる面においてグラミンの返済システムは借り手にローンを返させる可能性をより高めるようにデザインされている。

お金がないために高利貸しに借金をしてしまい、その返済に追われ日々奴隷のようなを生活送っている貧困者が世界には沢山いる。そのような貧困者は元手となる資金がないためにどうしてもそこから抜け出せずにいる。

ユヌスはこのような問題を解決しようとしてマイクロクレジットを考えつきました。わずか数ドルのローンでも数多くの人を救うことができるんだと。

その他にも文中に度々で出てくるユヌスの経済学へ対する深い考察が物凄くためになりました。

「現在の自由市場ではすべての社会悪を解決することが出来ないのは明らかだ。」「市場の最大の欠点は、常にチカラを持っている人の側に立って物事を推し進める点だろう。」

としながらも、

「私は合衆国で、市場がどのように個人を開放し人々に個人的な選択の自由を与えるかを目の当たりにしてきた。貧しい人々も、生活を向上させるためにはそのシステムをもっと利用すべきだと思う。」

と言っているのはなるほどなぁと思いました。

最後に本書の<序文>に書かれているユヌス氏の言葉を抜粋します。

グラミンは私に2つのことを教えてくれた。

1つめは、人間そのものや人間が互いに与える影響力についての私たちの基礎的知識は、まだまだとても十分でないということ。

2つめは、各個人の存在がとても重要だということだ。私たちはみなそれぞれ内側に隠されたものを持っている。 それを捜し求める機会が十分にないだけなのだ。

自分の可能性限界まで試すことができる環境を作り上げない限り、私たちが自分の内側にあるべきものに気づくことは決してないだろう。

ユヌスは経済学者としてだけではなく、経営者や人としても本当に素晴らしい人だと思いました。多くの人に読んでもらいたい、そんな本です。おススメ!

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