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貝と羊の中国人

貝と羊の中国人貝と羊の中国人
加藤 徹


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中国人とはなんぞや!?

本書は、中国および中国人というものを歴史・漢字・思想・社会構造などあらゆる角度から解明しようとしたものである。

本書のテーマにもなっている中国人の二面性―。それは中国人が常に使い分けるホンネとタテマエに見出すことができる。そのことを認識しなければ中国を見誤ることになると著者は主張する。更に著者は、現代の中国を象徴するホンネとタテマエ、すなわち中国人の二面性を理解するのに、いまから三千年前の「貝」と「羊」の文化の違いを把握することが有効であるという。

以下、本書の題名にも使われている「貝」と「羊」という言葉に焦点を当てて本書をまとめてみました。

中国人の祖形は、いまから三千年前、「殷(イン)」と「周」という二つの民族集団がぶつかりあってできた。仮に、殷人的な気質を「貝の文化」、周人的な気質を「羊の文化」と呼ぶ。

「貝の文化」の殷人の本拠地は、豊かな東方の地であり、そこで貨幣として使われていたのは子安貝であった。そこから有形の物財にかかわる漢字、すなわち財・費・貢・貨・貧・貴・貸・貰・買・資・賃・賭・賽などが生まれた。

一方、「羊の文化」の周人は、中国西北部の遊牧民と関係が濃く、こちらは羊と縁が深かった。遊牧民の血をひく周人は唯一至高の神である天を信じた。これはイデオロギー的な神であり、殷人のような物質的な豊かさよりも、善や義といった無形の善行を好んだ。そこから義・美・善・祥・養・儀・・・といった漢字が生まれた。

話を現代に戻すと、現代中国人はホンネとしての「貝の文化」と、タテマエとしての「羊の文化」の両方を受け継いでいるのだ。ここが中国人の二面性の発端になっている。華僑の商才に象徴される中国人の現実主義は「貝」である。儒教や共産主義に象徴される中国人の熱烈なイデオロギー性は「羊」である。

印象に残った著者の主張を抜粋してみる。

「貝と羊」でいえば、中国の商品経済は「貝」である。庶民のホンネを反映している。もし、日本人が中国社会の表層だけを見て、感情的な「嫌中」に走るならば、心のなかで日本に好意を寄せる中国人までをも、「敵」に回してしまう可能性がある。
また、テレビに出てくる中国政府の要人を見て、あれが中国人の典型だ、と思い込むのも危険である。彼らは、むかしの中国社会で言えば、エリート士大夫階級なのだ。

中国に関しては何の予備知識もなかったのですが、それなりに面白かったです。これから孔子なり論語なりを学ぼうと思ってたので中国の歴史や思想に触れられたことはよい予備学習になりました。

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