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ヤバい経済学

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー 他 (2006/04/28)
東洋経済新報社
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新鋭の経済学者スティーブン・D・レヴィットの著書。執拗なまでに統計データにこだわる著者のスタイルは実証経済学とでも言うんだろうか。「憂鬱な科学」呼ばわりされている経済学の世界に一石を投じ昨年大ブレイクした一冊。アメリカのみならず、日本の専門家の間でもかなり評判が良かったので読んでみた。

面白く、かつ衝撃的な研究結果がいくつも書かれている。詳しい解説は本書を参照してもらうとして、その中から幾つかを抜き出してみる。

  • 7勝と8勝では大きく待遇が異なるという相撲独特のルールがあるために、相撲の力士は八百長をしている。
  • アメリカで1990年代に犯罪が減少した主な要因は、1973年のある裁判をきっかけに広がった「中絶の合法化」であった。
  • 銃とプールを持っている家庭では、プールがあるせいで子供が死ぬ可能性が銃のおよそ100倍もある。
  • 子供がどう育つかは、「親が子供に対してとる行動」とは全く関係ない。子供がどう育つかは「その親がどんな人物であるか」によって決まるのである。つまり、子供が生まれるずっと前に、子供がどう育つかという結果は決まっているのだ。

勉強になったのは次のくだりだ。

回帰分析は、相関関係は示してくれるが因果関係は示してくれない。煎じ詰めると、2つの変数が相関するにはいろいろな関係があるのだ。XがYを起こしているのかもしれない。YがXを起こしているのかもしれない。また別の要因があって、それがXとYの両方を起こしているのかもしれない。回帰分析だけでは寒いから雪が降るのか、雪が降るから寒いのか、それとも2つ一緒に起こることが多いだけかはわからない。(p206)

全体を通して、常識に囚われずに常に新しい物の見方を探求するという著者の姿勢が印象に残った。人は往々にして自分に分かりやすくしかも手っ取り早い答えを求めがちだ。だけれどもレヴィットが言うように、答えというものは、常に僕らに分かりやすいものとは限らないし、近くにあるものとは限らない。

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    • 「無知による機会損失は計り知れない。」

      機会損失とは、仮にある行動を取っていたら生まれたであろう利益を享受できない損失のことを言う。

      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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