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誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論
D.A. ノーマン、ドナルド・A. ノーマン 他 (1990/02)
新曜社
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最近、webデザインはCSSなしには語れないようで、はてなダイアリーなんかを見ているとよくデザインとCSSの話なんかは登場してくる。思うに「美しいデザインと使いやすさにはいくらかの相関関係がある」というノーマンの考えがwebのユーザーインターフェースに大きく影響を及ぼしているんだろう。現に、今流行りのweb2.0的なサービスには直感的に操作方法が分かるものが多い気がする。それもユーザーインターフェースが優れているからだろう。

本書は、認知心理学の博士であり、デザインとユーザーインターフェースの権威ドナルド・A・ノーマンの著書。原著が刊行されたのが1988年と20年も前の作品だが、ノーマンのデザインとユーザーインターフェースについての基本原則は目から鱗の内容だった。

著者の主張は、ユーザ中心のデザインをしようということである。つまり、ユーザが何を必要としていて何に興味を持っているかということを基本とする考え方で、製品の使いやすさに重点を置く。(本書の刊行当時のノーマンの考えは、美しさを追求しないという点で後著『エモーショナル・デザイン』と少し異なるようだ。)

デザインとはこのようなものでなくてはならないと、著者は次のようなことを言っている。

  • 制約」を巧みに利用し、常にその時点でどんな行為をすることができるのかを簡単に分かるようにしておく。
  • 可視性」を重視し、対象を目に見えるようにすること。
  • デザイナーは「良い概念モデル」を提供する。そのために一貫性と整合性を尊重する。
  • システムの現状を評価しやすくしておく。ユーザには行為の結果に関する完全な「フィードバック」を与える。
  • 目的と行為、行為と結果などの対応関係において、「自然な対応づけ」を尊重し、それに従うこと。

キーワードは「制約」「可視性」「概念モデル」「フィードバック」「対応づけ」だ。身近にある自分が良いデザインと思う物について、これを当てはめてみるとうまい具合に合致することが分かる。

本書は「美しいデザイン」ついては触れられていない。しかし、「使いやすいデザイン」についてはこれ以上ないというくらい分かりやすく書かれていて勉強になった。美しいデザインと使いやすさの関係については、著者の後著『エモーショナル・デザイン』に詳しいようなので機会があれば読んでみようと思う。

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