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知的複眼思考法

知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ 知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ
苅谷 剛彦 (2002/05)
講談社
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いわゆるロジカル・シンキング(論理的思考)の本。

全国3万人の大学生が選ぶベストティーチャーが、学生向けに分かりやすく「自分の頭で考える」ことの重要性を説いた一冊。ロジカルシンキングというと少し取っ付きにくい感じがするが、著者はそれを①複眼的思考法 ②創造的読書 ③考えるための作文技法 ④問いの立て方と展開の仕方、という4つの要素に分解して一つ一つ丁寧に解説してくれているのでとても分かりやすかった。

常識にとらわれない。すぐに物事を鵜呑みにしない。物事を多面的に捉える―。こういった本書のくだりを読んでいたら、この前読んだレヴィットの『ヤバい経済学』を思い出した。まさに著者の言う「自分の頭で考える」ことを実践しているのがレヴィットだからだ。

レヴィットは例の本で「2つの物事に相関があるときでも、その相関の方向性(つまり因果関係)を確定するのは難しい」といったむねの話(参照)をしていた。本書ではそこから少し発展して「相関関係から因果関係を確定するにはどうしたらいいのか?」といったことに触れられていたので取り上げてみる。

著者によると、因果関係を確定するには次の3つの原則があるという。

  1. 原因は結果よりも時間的に先行していなければならない(原因の時間的先行)
  2. 原因とされている現象も、結果とされている現象も、ともに変化しているのが確認できている(共変関係)
  3. 原因以外に重要と思われるほかの要因が影響していない(他の条件の同一性)

確かに言われてみれば当たり前のことなんだろうけど、こうやってまとめられるとずいぶんスッキリ。

一方、著者の言う「批判的に読書をすること」に関しては少し疑問が残る。というのも、批判的に読むことによって論理的に考えることが出来るかもしれないけど、それじゃ本の中身がすんなり頭に入ってくるとは思わない。読書本来の目的を見失ってはいけないと思う。自分は、一度頭の中で消化させてから考える方が良いと思う。そっちの方が本を読むスピードも早いだろうしね。

余談になるけれど、最近は本を読むスピードが昔に比べてめちゃくちゃ速くなっていることに気がつく。早いといっても仕事をしながら月に300冊も読んでいるという超人もいるようなので、自慢できるようなもんじゃないけど。ヘーゲルは「量質転化の法則」というものを唱えているらしい(参照)。果たして、そのように上手くいくんだろうか。量が質に転化してくれることを願って、僕は今日も本を読む。

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