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伸びない市場で稼ぐ! 

伸びない市場で稼ぐ!成熟市場の2ケタ成長戦略伸びない市場で稼ぐ!成熟市場の2ケタ成長戦略
エイドリアン・J・スライウォツキー リチャード・ワイズ 佐藤 徳之


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先進国における多くの企業が、これ以上もう拡大しない市場を舞台としながらも、さらなる成長を義務付けられている。本書は、「ディマンド・イノベーション」と「隠れた資産」という新しい2つの概念を軸にして、成熟しきった市場、つまり伸びない市場でどのように成長していけばいいか、ということについて説いた一冊。

本書の主張は端的にまとめるとこうだ。
「隠れた資産を有効に活用して、ディマンド・イノベーションを達成することが、伸びない市場で稼ぐ方法である」

以下、本書のキーワードになっている2つの概念について簡単にまとめてみる。

ディマンド・イノベーション

ディマンド・イノベーションの主眼は新たな形式の需要を見出すことで新しい価値を創造する点にある。それは多くの企業が直面している成長危機を打破する答えなのである。
今日のように成長が危ぶまれている環境であっても、先見の明のある一握りの企業は成熟した市場でも成長することができた。重要な点は、彼らが製品そのものの改善ではなく、製品を取り巻く難題や課題といった顧客の経済性に着目することで、新しい成長と価値の創造を手にしたことである。つまり、従来型の製品イノベーションからディマンド・イノベーションへとアプローチを転換したのである。彼らは製品サプライヤーという立場から、顧客の経済的パートナーへと移行したのだ。このようなディマンド・イノベーションに長けた企業はすでに頭打ちの成熟産業分野でも新たな価値と成長を創り出している。

隠れた資産

隠れた資産とはとどのつまり、財務諸表などに掲載されいない資産のことを言う。(が、従来の無形資産と同意ではない。)隠れた資産は、活用すればするほど増殖するといった特質を持つ。それは顧客関係をより強力なものへ、情報をより豊かに、ネットワークはさらに広げるように作用する。さらに、隠れた資産はライバルの参入を妨げる強力な障壁にもなる。隠れた資産は以下の5つに分類することが出来る。
  • 従来の無形資産 ・・・ 知的財産とコンテンツ、特別なノウハウ
  • 顧客関係資産 ・・・ 顧客への権威付け、顧客相互関係
  • 戦略的不動産資産 ・・・ 市場での地位、ポータルやアクセスポイント
  • 事業ネットワーク資産 ・・・ 第三者との関係、取引機会の早期発見
  • 情報資産 ・・・ システムとソフトウェア、派生情報

むすび

ディマンド・イノベーションの「顧客を観察する視点を製品から経済性へと移行する」という発想は素晴らしいと思う。従来のイノベーション、すなわち革新的な製品やサービスを創出するということは大変難しいので、顧客の需要に着目して既存の製品やサービスの周りから攻めて行くというのはいい考え。
一方、隠れた資産の概念は、経験曲線または学習曲線といった概念と似ている。経験曲線とは、企業が産業における経験を重ねるにつれて、つまり企業の累積生産量が増大すればするほど、限界コストは低減してその産業における参入障壁は高くなるというもの。隠れた資産を活用するということは、いかに経験曲線のカーブを高められるかといった話になると思う。その辺はまた他の論文なりがありそうなので省略。

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ジャンル : 小説・文学

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