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イノベーション創出の経営学 その1

イノベーション創出の経営学―ブランド・マネジメントからベンチャー・インキュベーションまでイノベーション創出の経営学―ブランド・マネジメントからベンチャー・インキュベーションまで
藤末 健三 板倉 宏昭 藤原 善丞


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ベンチャーインキュベーションの実態と課題を、著者の現場での経験や日本経済の枠組みの中から解説している。日本のベンチャービジネスについて、中国・アメリカとの国際比較などもあり、マクロな視点からもベンチャービジネスというものを捉えることができる一冊。

本書を読むことで、「ベンチャービジネスの実態」といったミクロ的なものから「経済成長におけるベンチャー企業の役割」といったマクロ的なことまで大雑把に学べたと思う。

ベンチャー企業の役割

まず、なぜベンチャー企業というものがこの世の中に必要なのか?それはベンチャー企業が、市場経済へのイノベーションをもたらのに大きな役割を担っているからだ。もちろん、既存の大企業であってもイノベーションをもたらすことはある。しかし、得てして大企業というものは自らが主戦場としている大きなマーケットにしか着目しない。市場経済に大きな変化をもたらすようなイノベーションは、普通、大企業が得意としない下位市場から生まれるのだ(参照:『イノベーションのジレンマ』)。シュンペーターが言うように「経済発展の源泉がイノベーションにある」とするならば、つまるところ、経済発展にはベンチャー企業の存在が不可欠なのだ。

これまでの日本と、これからの日本

よく日本の経済システムは、国家主導・官民協調の国家資本主義であると言われる。(それを通り越して、日本を社会主義国家だという人もいる。)確かに戦後、まだ発展途上国であったときの日本にとっては、それが最適なシステムだったのかもしれない。しかし、ある程度の発展を遂げて経済先進国となり、また、外部環境として市場経済はグローバル化が進み、IT技術の進歩によって時間・場所の垣根がなくなりつつ今日においては、先に書いたような国家主導の経済システムでは技術革新のスピードが全く足らないのだ。

市場システムの浸透率

こんなご時勢の下では国家レベルで、「古いものを捨て去り新しいものを素早く取り入れる能力」が求められている。こういったことに関しては、経済のシステムに市場というものが浸透している国=アメリカがとても得意である。市場のルールのもとでは、市場の要請に応える企業に対してはより有利な条件で、そうでない企業に対してはより不利な条件で人・物・金が提供される。こういったことを通じて、望ましい企業は存続し、望ましくない企業は淘汰されていくのだ。シリコンバレーにも見られるように、ベンチャーがつぎつぎと誕生するような風土が向こうにあるのも、こういった仕組みがきちんと機能しているからである。

日本もこれに追従すると考えるならば、日本においても世界に通用するようなベンチャーがつぎつぎと立ち上がってきてもおかしくない。本書を読みながら、こんな風にVCの役割というものの重大さをひしひしと感じた。

その2へつづく。

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