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M&Aは儲かるのか なぜ企業買収に失敗するのか

M&Aは儲かるのか なぜ企業買収に失敗するのかM&Aは儲かるのか なぜ企業買収に失敗するのか
ロバート F.ブルーナー 林 大幹


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「大きいことが必ずしもよいことではない。より効率的な方がよいのだ」

企業買収とは、対象会社をより効率的に運営できると考える買い手が、支配権プレミアムを支払って対象会社株主に退出を求め、新たな経営方針の下にさらなる企業価値の創造を目指すものだということ。そして、M&Aの成否は、簡素化して言うと上の一文に集約される。

M&Aはなぜ失敗するのか?

AOLとタイムワーナーのM&Aにしかり、華々しく合併した企業が、その後うまくいっていないというケースが多々ある。本書には、そういった大規模なM&Aが、なぜ失敗に終わったのか?という内容を主旨に、約400ページに渡って悲惨なディールの詳細と分析、そして推論が書かれている。「なぜM&Aは失敗するのか?」その理由を総合的に見てみると、次のような場合、買い手はM&Aに失敗する可能性が高いことが示唆されている。

 ◇買い手が基本的に採算性の思わしくない業界に参入するか、そうした業界から撤退しない。
 ◇中核のビジネスから遠く離れた会社を買収する。
 ◇ディールの経済的なメリットがありそうもない。
 ◇買い手が経済的メリットを追求できない。
 ◇買い手がディールの設計を、そのときの状況にうまく適合することができない。
 ◇買い手の会社のガバナンスとインセンティブのシステムが貧弱である。

成長率のワナ

成長率の目標があるために、人はM&Aへと駆り立てられる。ほとんどの成熟した会社では、設定した成長率と、コア・ビジネスで実現できる穏やかな成長率とのギャップをM&Aで埋めなければならない。こうした結果は、経営陣にとっては、1株当たりの利益を大幅に増加するために、毎年会社を買収するよう指示を受けているようなものである。
しかし、こうしたM&Aへのアプローチは感心できるものでのではない。それは、価値を創造するよりも、利益の表面を取り繕うことに注力することになりかねないからである。・・・一株当たりの利益という、恣意的な成長目標を達成する手段としての買収よりも、実態価値の創造に重点を置いた買収の方がはるかに優れているのである。

リスクとリターン(再考)

経済学は、リスクがない場合に期待できる最高のリターンは、リスク・フリーのリターンだということを教えてくれる。しかし、人はよりよい生活を求めて、工夫をし、リスク・テイクをする。つまり、我々が目指しているのはリスク・フリーのリターンではないのだ。冷静に考えてみれば、文明の大きな進歩は、個人的な富と安らぎを担保として、リスクを取った人々によってもたらされてきた。われわれは企業がリスクを取ることを願っているのだ。新薬や、新製品、新サービス、これらすべては企業のリスク・テイクによってもたらされたものである。

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    • 「無知による機会損失は計り知れない。」

      機会損失とは、仮にある行動を取っていたら生まれたであろう利益を享受できない損失のことを言う。

      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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