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「空気」の研究

4167306034「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))
山本 七平
文芸春秋 1983-01

会議なんかをしていて、「あ、会議の結論をこうなりそうな"空気"だな」とか、「この"空気"には逆らわない方が良いな」というようなことを時々思うことがある。どうやらこの"空気"存在というものが日本では社会を動かしているようだ。

「空気」とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である。一種の「超能力」かも知れない。・・・こうなると、統計も資料も分析も、またそれに類する科学的手段や論理的論証も、一切は無駄であって、そういうものをいかに精緻に組み立てておいても、いざというときは、それら一切消しとんで、すべてが「空気」に決定されることになるかも知れぬ。

空気の研究は、一言で言えば、ある状態で人は何に拘束されて自由を失うのか。なぜ自由な思考とそれに基づく自由な発言がいないのか。というこである。

欧米人は個人個人に人格があってみずからの信念に基づいて行動する。それに対し、日本人はその場の"空気"によって行動する。だから日本には"根回し"という概念が存在する。

この本と合わせて読みたいのがfromdusktildawn氏のエントリー『おまえも空気の奴隷になれ」って?「空気読め」の扱い方次第で人生台無し』だ。fromdusktildawn氏は「空気を読む」行為を「人々の複雑に絡み合った利害と感情の構造を読むということ」だと主張し、さらに「空気を読むという能力について、以下の7種類の人がいる」と説く。

(1)空気の奴隷:自分が空気を読む能力が低いことを自覚しており、自分の思い通りに空気を操ろうとすると怪我するので、空気に媚びへつらって集団に受け入れられようとする人

(2)はずしてる奴:空気を読む能力が低いくせに、無神経な発言をして、みんなのひんしゅくを買うやつ

(3)サーファー:空気を読む能力が高く、サーファーが波を乗りこなすように、空気を自在に乗りこなす人

(4)空気の操縦者:空気を読み、乗りこなせるだけでなく、空気を操ったり、支配できる人。サーファーの乗る波を自ら作り出す人。(ケネディーとかヒトラーとか)

(5)ファイター:空気を読む能力が高く、空気自体の中に不健全なものを感じ取り、空気そのものと戦う人(ニーチェとか)

(6)隠遁者:空気を読む能力が高いが、空気に同調するのはいやだし、積極的に空気を乗りこなしたいとも思わないので、集団から距離を置く人。

(7)逃避者:空気を読む能力が低く、空気から逃げて生きる人。

確かに"空気"は絶対的な権力を持った妖怪で、それも日常生活の中でたびたび出没してくる厄介者だ。"空気"を操れる人間になろう!

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