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貧困の終焉

4152087234貧困の終焉―2025年までに世界を変える
Jeffrey D. Sachs 鈴木 主税 野中 邦子
早川書房 2006-04

開発経済の著名なエコノミスト兼経済学者であるジェフリー・サックスの著書。貧困の根源と、その撲滅策について説明している一冊である。

現在、貧困とそれに伴う数々の問題で苦しんでいる国々は、貧しいがゆえに貧しさから抜け出せない「貧困の罠」にはまっている状況にある。貧困の原因は、政治体制、地理的な条件等々、数多くある。それらが複雑に絡み合っているため因果関係も解明しづらく、抜本的で単純な打開策は見当たらない。サックスが主張するように、貧困の罠から抜け出すことは一筋縄ではいかないのだ。しかし、外部からの援助なしにその貧困の罠から抜け出すことは理論的に不可能だということは分かっている。

気になったのは以下の点だ。

このグローバルな競争社会において国が不利な地理的条件に置かれているというのは致命的なハンデとなる。社会ダーウィン説の立場で論じれば、不利な地理的条件のもとで貧困に悩む国は取り残されて当然であり、支援をしてまで生きながらえさせるのは効率が悪い。この点について、サックスはどのように考えるのだろうか?

限りある資源をもとに貧困国を救助しなければならない。厳しいようだが、支援する金額が閾値を越えないと貧困の罠から抜け出せないとすれば、救助する国の取捨選択を迫られるはずである。

その他、ハイパーインフレの恐怖についてのケインズの記述が印象に残った。

社会の既存の基盤をひっくりかえすのに、通貨を捻じ曲げるほど微妙かつ確実な方法はない。このプロセスには破滅に向かう経済法則の隠れた力のすべてが働いている。そして、その仕組みを正しく見抜けるのは百万人に一人しかいない。
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      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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