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サンデル教授の対話術

4140814675サンデル教授の対話術
マイケル・サンデル 小林 正弥
NHK出版 2011-03-29

深く考え、議論に敬意を払う

対話型の講義を進める理由の一つは、講義を集中して聴くこと以外に「真剣にその題材に向き合い、自分自身のために深く考え、他者の議論に敬意を払ってしっかりと聴く」こと。政治的な熟議では、時には深刻な問題をめぐる激しい対立を伴うが、それは、常にお互いへの敬意の上で行われることが理想。

それを習得させるために、サンデル教授は、学生たちを対話に向かわせ、困難な問題やお互いに意見が一致しないような難しい問いに答えるように、彼らに挑戦をさせた。最高の教育とは、自分自身でいかに考えるかを学ぶことである

哲学は皆を悪い市民にする

哲学は私たちを慣れ親しんだものから引き離す。…哲学は僕らを良い市民にするよりも悪い市民にする危険性を秘めている。

哲学がソクラテスから始まったとき、彼は自分と関わりがある人々の安定した想定を破壊して、彼らを怒らせ、彼ら自身のステイ、また都市の法律がその根拠としていた想定にも疑問を持つように促した。多くの意味で、ソクラテスはいら立たせる存在だったた。彼は人々に質問し続けたから。

しかし、そのように哲学的に質問することは、慣れ親しんだ振る舞いや考えや行動のパターンから一歩下がらせ、僕らが考えていること、僕らががしていることへの批判的な省察を私たちに強いる。また、僕らがは治める法律や政治を批判的に熟考することにもなる。であるから、ある意味で、哲や学は僕らがを世界に対して”よそ者”にする。哲学は、既存の設定の世界を新たな目で見ることを可能にするもの。それが、「哲学は私たちを世界から引き離す」という言葉の意味

コミュニタリアン

1980年代以降、英米を中心に発展した、善や共通性を重視する政治思想。一般に共同体主義と訳される。ロールズらが提唱するリベラリズムに対抗する思想の一つだが、個人を共同体に従属させる抑圧的な全体主義・国家主義とはまったく異なる。あくまでも自由民主主義の枠内で、リベラリズムでは軽視されかねない精神性や共通性の重要性を尊重することに主眼がおかれている。

市場は公共善を達成するうえで主要な手段ではない

市場は生産活動を組織化するうえでは、非常に有効な道具。しかし、市場はあるべきところにとどめておくことが重要。市場は、商品の売買や生産に関係するような、経済的と呼ぶにふさわしい生活の部分だけを扱うべきで道具として利用するもの。市場が道具以上のものになり、社会的関係を理解するための方法、もしくは市場自体が目的となってしまう傾向があることに注意するべき。

経済学は、「何が善き社会を作るのか。何が正義に適った社会を作るのか」という問題には答えてくれない。これは政治的・道徳的・精神的な問題だから。僕らが直面している危機は、市場的な考え方が、理性的に論じていくべき生活の領域まで入り込んでいること。非市場領域における価値とは、家族やコミュニティ、教育や健康など。これらは、市場だけでは答えを出せるものではない。

関連コンテンツ、参考URL

私が「白熱教室」で学んだこと
卒業生の皆さんへ(2011年度大学院学位授与式) | 立教大学
「考える」という営みは既存の社会が認める価値の前提や枠組み自体を疑うという点において、本質的に反時代的・反社会的な行為

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      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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