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組織の栄枯盛衰を学べる『組織の盛衰』

4569539416組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか
堺屋 太一
PHP研究所 1993-03

組織について、歴史をひもときながらその本質や栄枯盛衰の共通点を著者なりの観点で解説した一冊。

成長組織の人事圧力シンドローム

豊臣秀吉はその過激なまでの成長志向で大成功を収めたが、その後の人事圧力シンドロームで無理な朝鮮出兵で大失敗をし、その結果組織の結束が乱れ、最終的には崩壊する。この後をついだ徳川家は、成長体質と成長気質を否定する縮小均衡政策をとり、安定政権を構築する。

着手容易性に惑わされず、目的達成性を追求する

織田信長は鉄砲導入、楽市楽座、生涯四度の移城など多くの施策を「天下布武」の目的達成のために推進した。着手容易性に囚われることなく、強い機能組織を構築し目的達成に邁進した。だがそのために、重臣たちの離反や暗殺の危機にさらされた。

信長がほとんどの既成勢力を敵にして独力で信長包囲網を打破できたのはこうした機能組織の強さからであった。しかし、人間は機能としてだけでは生きていけない。機能追求だけの組織では内部の緊張が高く大抵の人間は耐えられなくなる。どの組織に属する者も、そこに温かい人間関係を求め、公平感と安住感を要求する。

信長の成功と横死は、目的追求のためには組織の機能体化が必要だが、それを徹底するえば大抵の人は耐えられなくなるおとを示している。機能体も長期的には目的を追求するのであれば、ある程度の共同体要素を許容しなければならない。しかし、そのことがあまた機能を失わせ、共同体化を限りなく促すことになり易い。この点こそ組織の永遠の問題でもある。

共同体化した帝国陸海軍

本来、軍隊は国防戦闘を目的とする組織だが、専門教育を受けた高級将校が登場するに従って、組織の維持拡大が目的となる共同体化がはじまった。帝国陸海軍は急速に閉鎖社会になり、機能強化よりも内部調整に重点をおくようになる。

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      自分だけに与えられた、自分でしか歩めない道を歩んでいきたいと思う。
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