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愛国・ナショナリズムについて学ぶ『愛国・革命・民主:日本史から世界を考える』

愛国・革命・民主:日本史から世界を考える (筑摩選書)
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中国のナショナリズムは遅咲き

ナショナリズムの形成の基本モデルとして、外部との相互作用が大事。しかし、中国の場合は、アヘン戦争から日清戦争までに大きな対外戦争が5回もあったのになかなかナショナリズムの火がつかなかった。しかも中国で起きたことは、北京の中央政府に権力を集中して外国と対抗することではなく、むしろ地方への分権化であった。

やっと日清戦争で日本に負けそうになった時に、中国の統治エリートが伝統的な外国の取扱い方を変え、国内体制を抜本的に改革する必要を意識するようになる。日清戦争の敗戦後、彼らは歴代の王朝が緩やかに統治で済ませていた辺境に強い支配を及ぼし、中国を完全な一体性を持つものとして再建せねばならないと主張した。

歴史認識は新政権が操作する

中国の正史は、ある王朝が亡びた後、次の王朝を創った人々が、前の王朝について書く。そして、清だったら『大明史』と名前を付ける。その後で、元になった資料を焼いてしまって、自分たちが書いた歴史だけを正しい歴史として後世の人々に読ませる。

迂回作戦としての間接的アプローチ

明治維新が世界に類を見ない犠牲が少ない大革命だった理由。それは、人々が無意識のうちに大改革に到るまでに間接的アプローチにはまり込んだと考えられる。間接的なアプローチとは、ある目標を達成したいとして、直進すると強い抵抗が予想される場合は、その目標の代わりに、抵抗が少ないと思われる別の目標を掲げ、人々をそちらに誘導しながら、本来の目標に近づく道を探るというアプローチ。所謂、迂回作戦。

木戸孝允は廃藩置県を断行した直後の日記に、廃藩は多くの大名の抵抗が予想された、それを実現するため、私は一生懸命考えて、手前に一つのステップをつくった、それが藩籍奉還だったと書いている。

統治権をすべて奪うと強い抵抗にあう。いったん、統治許可証を天皇が回収する。一応、土地を支配することは認める。次に、収入に関しては、一割を大名の家政に使うことに限定し、残りを全部政府の収入とした。そうやって大名の権力、発言力を段階的に削っていった。このような準備をした後、一気に廃藩をやった。

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